クラウド会計(freee)を導入支援をしましたお客様から、大変便利になったとお褒めの言葉を頂きました。こんなに便利になるのかと。
よく会計ソフトを変更するのは面倒と聞きますが、せっかく便利な会計ソフトが出てきて、かつ、コストも低いのに利用しないのはもったいないですね。使い方を習得する最初のほんの少しの時間を惜しまなければ、その後が楽になります。
さて、タイトルにある通り、今回は会計ソフトを有効活用することによる利益率アップの方法をお伝えいたします。
【タグ付け機能による管理会計の実施】
クラウド会計・freeeには仕訳毎にタグ付け機能があります。取引先別、製品別、部門別をタグ付けすることができます。タグ付けはイメージ的に難しくありません。
①A社、B社と取引先があり、取引先別に売上の仕訳にタグ付けすると、A社、B社別に売上金額を月次で確認することができます。
②G製品とH製品を販売しており、製品別に売上の仕訳にタグ付けすると、G製品、H製品別に売上金額を月次で確認することができます。
③販売部門が福岡、東京とある場合、部門別に売上の仕訳にタグ付けすると、福岡、東京別に売上金額を月次で確認することができます。
同様に原価、費用も紐づけすることができます。
結果的に取引先別、製品別、部門別に損益計算書を作成することができ、利益率の優劣を確認でき、経営分析に役立たせることができます。
上場会社の有価証券報告書には、投資家のためにセグメント情報が記載されていますが、同じような情報を手軽に作成することができます。
【利益率による経営分析の効果】
利益率は売上と原価・費用の関係により算出されます。
①経営分析を実施し、売上が大きく、原価・費用が少ない案件に積極的に取り組む→利益率増加→現預金増加→更なる優良案件へ投資→利益率増加という好循環になります。
②経営分析を行わず売上が少なく、原価・費用が大きい案件に取り組む→利益率減少→現預金減少→優良案件へ投資できない→自転車操業という悪循環になります。
売上至上主義ではなく、利益率をアップしたい、金回りを良くして経営を改善したいという企業様は会計ソフトを利用した経営分析を実施されてはいかがでしょうか。
以上
【免責】
上記に記載されている情報はあくまで私見であり、特定の個人や組織が置かれている状況に対応するものではありません。何らかの行動を取られる場合は、ここにある情報のみを根拠とせず、適切な専門家のアドバイスをもとにご判断ください。