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不正会計②【諸口の利用】

執筆者の写真: rainbowwave48rainbowwave48

今回は外注費の諸口を使った不正をお伝えします。

B社は作業の外注を行っており、外注先の支払は外注先明細表に管理されていました。

その明細表の中には、小規模外注業者を束ねた諸口が設けられており、当該諸口の金額が最も多額となっていました。原因は、経理担当者が諸口に含まれていた特定の外注先に対する支払分を経理担当者自身の口座へ振り込み、頻繁に着服していました。

会計監査を行っている会計士から、外注先明細表の諸口の変動がおかしいと突っ込まれましたが、経理担当者は外注先の作業が自社作業となったと上手く言い訳をして逃れていました。会計士もヒアリングのみで納得したようです。

本来ならば会計監査を行っている会計士は以下の手法を利用して、不正発見をするべきだったと思われます。

①具体的な取引先名、契約書、作業内容の確認

②支払先口座の名義確認

③外注作業内容がB社にとって必要な事項であるかどうか、すでに自社対応可能な事項ではないかどうか

                               以上

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