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執筆者の写真rainbowwave48

不正会計➂ 粉飾の典型的手法


粉飾の方法として以下の典型的手法があり、貸借対照表に表れやすくなります。

➀利益増加の粉飾としては、資産の水増し(過大計上)か、負債の隠蔽(過少計上)があります。例えば、売上額を過大計上するために、売上債権を水増しすることになります。一方、仕入額を減少させて売上原価を過少計上させるために、仕入額を隠蔽することになります。

➁利益減少の粉飾としては、上記➀とは逆に資産の隠蔽(過少計上)か、負債の水増し(過大計上)があります。例えば、売上額を過少計上するために、売上債権を隠蔽することになります。一方、仕入額を増加させて、売上原価を過大計上させるために、仕入額を架空計上することになります。

➂上記のような資産・負債の操作により、利益操作が行われやすいです。

粉飾の対象となりやすいのは、残高金額が大きく、期間比較すると変動が大きい勘定科目です。そのような科目の場合、粉飾したとしても目立ちにくいからです。逆に変動が少ない勘定科目であると、ある期に急激に変動した場合、疑われやすくなります。

残高金額が大きく、変動が大きい貸借対照表勘定科目は一般的に営業用勘定科目であり、売上債権・棚卸資産や仕入債務です。

これらの勘定科目以外でも、もちろん粉飾に利用されますが、別の機会にご説明いたします。

                               以上

【免責】

上記に記載されている情報はあくまで私見であり、特定の個人や組織が置かれている状況に対応するものではありません。何らかの行動を取られる場合は、ここにある情報のみを根拠とせず、適切な専門家のアドバイスをもとにご判断ください。

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