運転者情報非開示へ
カスタマーハラスメント対策で省令改正/国交省
国土交通省は、タクシーやバスなど旅客自動車運送事業者の運転者証に関する省令を改正し、乗客側から氏名や顔写真がみえない様式に変更します。
一部の乗客が車内に掲示する運転者証を無断で撮影し、SNSで公開するなどのカスタマーハラスメント問題を受けての対策。
運転者のプライバシーや安全を確保して働きやすい環境を整備することで、業界全体の人材確保につなげます。
施行は6月下旬を予定しています。
旅客運送事業に関する省令では、乗務員の氏名を車内に掲示するよう義務付けています。
とくにタクシーについては、顔写真や運転免許証の有効期限まで記載された運転者証を、乗客のみえやすい場所に掲示しなければなりません。
改正案では、バス車内での氏名の掲示を廃止します。
タクシーについては、省令で定める運転者証の様式を変更し、プライバシーに関する情報を乗客にみえる面から削除します。
国交省が監査に入る際に確認する運転者証としての機能を保持するため、裏面に引き続き氏名や顔写真を記載する様式に見直します。
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